豊年の秋に感謝する絢爛豪華かつ勇壮な男祭
新居浜の太鼓台は、もともと豊年の秋を感謝して氏神に奉納していたものでした。地域の伝承によると祭礼時、神輿に供奉する山車の一種で、信仰を対象にした神輿渡御の際、その列に参加して奉納していたもので、起源は平安時代、あるいは鎌倉時代まで遡るといわれています。瀬戸内海沿岸にある数多い太鼓台の中でも、新居浜太鼓台は、豪華絢爛、勇壮華麗な「男祭り」として全国的に知られるようになりました。

太鼓台構造図
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高 さ約5m長 さ約12m
約3.4m重 さ約2.5トン
指揮者通常4人太鼓係通常2人
重 係通常2人かき夫約150人

太鼓台の構造については諸説がありますが、その一つをご紹介します。太鼓台上部の阿吽の龍(布団〆)が黒くも(くくり)を呼び、雨(ふさ)を降らし豊作をもたらす。
また、太鼓台上部の阿吽の龍が設置されている部分は「重」と言われ布団を重ねていたものと云われています。この布団を重ねた上に神をいただき練り歩くと云う説も有ります。龍を布団〆と云うのは、この布団を締めている帯の模様の龍が、時代とともに巨大化し現在の形状と成りました。